着物の染み抜きおおつき工芸

おおつき日記

2016-08-27

夏の思い出

夏休みは毎年恒例、福井の海で過ごしました。


シュノーケルでどれだけでも海にいる2人。

浅そうに見えても、ここも水深5m以上あります。


私もシュノーケリングを楽しんでたんですが突然の吐き気で起き上がれなくなりテントの人になりました。

波酔いです。 ツライ・・・   来年は酔い止めの薬を飲んでリベンジしなくては!


ヒトデもイソギンチャクもカニも躊躇なく触ります 。  私は触れません(笑)


カシパン。テラコッタに落書きした様な生き物。ウニの仲間。不思議☆

​​​

海大好きな職人夫と、疲れ知らずの娘。 せっかく行ったのに一緒に遊べなくてごめんなさい。

​​​​​夏の思い出なのにブログに載せるにはだいぶズレてしまいました。

理由は コチラ⬇︎   夏の後半はひどい胃腸炎で点滴通いの日々でした。

私の夏の思い出はコチラの方が強烈ですが やっと体調も復活!

朝晩は少しずつ涼しくなってきました。  お仕事も頑張ります。

2016-08-19

留袖の衿の変色

留袖のご着用後のお手入れでお預かりしました。

 

掛襟の部分です。

掛襟は肌と直接触れる場所なのでどうしても汚れが付きます。

しっかりと洗っていきます。

 
 画像の明るさが変わってしまってますが、洗っても黄色く残ってしまってます。

肌と触れるという事はそれだけ皮脂や汗など汚れが付きやすいと言う事です。

油性と水性でしっかり不純物を取り除く下処理が重要です。

最後に黒色を入れて仕上りです。

色を入れる前の下処理を怠ると、色を入れてもまた変色してきてしまいます。

生地に不純物が残っているためです。

下処理をしっかりしているかどうかは残念ながらお客様にはわかりません。

目に見える以外のところでも一切手を抜かず信頼していただける仕事を心がけております。

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2016-08-07

汗をみつける

当店がお預かりさせていただく常連のお客様からは特にご指示をいただかない場合が多いです。

おまかせでチェックして何かあればキレイに、という暗黙のルールみたいなものですね。


着用汚れやシミなどはパッと見でわかります。

ですが汗は見ただけでは分かりにくい場合が多々あります。

↑  上の画像 では( 袷の着物で着用すると脇に来る部分を裏返してあります )

何も無い様にみえますが、エアブラシで水を噴霧してみます。 


目立たなかった汗ジミがハッキリ見える様になりましたね。

この周辺を汗を分解する薬品を付けてしっかりと水洗いします。

よく丸洗いで汗も落ちると思われている方がいらっしゃいますがそれは間違いです。

丸洗いはドライクリーニングとなる場合がほとんどです。

ドライクリーニングは油性の溶剤で洗います。

水性のシミである汗は油性の溶剤でどれだけ洗っても決して落ちる事はありません。

着物を着られる方には是非覚えておいていただきたい事です。


汗をしっかり水洗いして乾かした後にもう一度水を噴霧してみます。

均一に水が浸透するかの確認です。

均一に浸透した、という事は汗がしっかり抜けている、という事になります。

常連様がおまかせでお預け下さるということは、私という職人を信頼していただけている証拠だと思っております。

そのお気持ちにしっかりお答え出来るようにシミを見つけ出す!私が大切にしている事の一つです。

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