着物の染み抜きおおつき工芸

おおつき日記

2016-08-19

留袖の衿の変色

留袖のご着用後のお手入れでお預かりしました。

 

掛襟の部分です。

掛襟は肌と直接触れる場所なのでどうしても汚れが付きます。

しっかりと洗っていきます。

 
 画像の明るさが変わってしまってますが、洗っても黄色く残ってしまってます。

肌と触れるという事はそれだけ皮脂や汗など汚れが付きやすいと言う事です。

油性と水性でしっかり不純物を取り除く下処理が重要です。

最後に黒色を入れて仕上りです。

色を入れる前の下処理を怠ると、色を入れてもまた変色してきてしまいます。

生地に不純物が残っているためです。

下処理をしっかりしているかどうかは残念ながらお客様にはわかりません。

目に見える以外のところでも一切手を抜かず信頼していただける仕事を心がけております。

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