2016-07-12
白い大島紬の袖を解いた状態です。
袖山がクッキリと変色してしまってます。
洗って落ちるものではないので漂白していくのですが、その前に大切な事があります。
それは薬品テストです。
今回の大島紬のように先染め(糸を染めてから織る) の生地は
薬品の使用で色が飛んでしまうと修復不可能になってしまう恐れがあります。
このような白大島の場合は黒色の糸の色が無くなってしまったり
黒色が滲んで来ないかを目立たない生地端でテストしました。
結果薬品に耐えれると判断出来たので漂白していきます。
仕上りです。 かなり目立たなくなりました。
( ⚠️ こちらのケースは 袖山のご依頼でしたので 仕立てて中に入る所はそのままです⚠️ )
お客様からお預かりする大切なお着物なので失敗は許されません。
より確実な仕事をするには手間を惜しまず、薬品テストをしてから進めていきます。
薬品テストをした結果で お客様とご相談させて頂き、ご返却になる品物もあります。
その場合 代金は頂戴しておりませんので ご安心くださいね。
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