着物の染み抜きおおつき工芸

おおつき日記

2016-09-03

洗い張りで取れない染み

「洗い張り」  とは 仕立て上がっている着物を解いて生地端同士を縫い合わせて

反物の状態にし、その後全体水洗いをして湯のしでキレイにシワを伸ばす工程を行います。

基本的に仕立て上がりの着物の丸洗いはドライクリーニングとなります。

絹は水に弱く仕立て上がりのまま水洗いをしてしまうと激しく縮んでしまい着用出来なくなってしまうためです。

丸洗いよりも洗い張りする方がはるかにキレイになります。

ですがやはり時間と共に出来てしまった古い変色は洗い張りをしただけでは落ちません。

今回は  『 他店で洗い張りしたけどシミが残っているから落としてほしい 』

とのご依頼で 洗い張り済みの状態でお預かりしました。


写真は掛襟部分です。 うっすらですが黄ばみが残ってますね。

洗い張りしてある、とお聞きしていても  念の為、こちらでも部分的に下洗いの下処理をします。

そして漂白して元の地色に戻します。


仕上りです。

洗い張りや丸洗いでシミもキレイになると思っている方がよくいらっしゃいますが実際はそうではありません。

洗い張りや丸洗いで残るシミや変色をいかに目立たなく仕上げるか、そこに技術力の差が出て来ます。

そこにでは誰にも負けない様に1点1点真摯に向き合っている自信があります! 日々精進です!

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愛知県名古屋市 【全国対応】 の着物染み抜き専門店、おおつき工芸です。

最初から最後まで 染色補正士の職人がお着物の状態に合わせた丁寧な修復をさせて頂きます。

他店で 「直らない」 と言われたもの、古いしみや変色も諦めずにお気軽にご相談ください。

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