着物の染み抜きおおつき工芸

おおつき日記

2016-09-03

洗い張りで取れない染み

「洗い張り」  とは 仕立て上がっている着物を解いて生地端同士を縫い合わせて

反物の状態にし、その後全体水洗いをして湯のしでキレイにシワを伸ばす工程を行います。

基本的に仕立て上がりの着物の丸洗いはドライクリーニングとなります。

絹は水に弱く仕立て上がりのまま水洗いをしてしまうと激しく縮んでしまい着用出来なくなってしまうためです。

丸洗いよりも洗い張りする方がはるかにキレイになります。

ですがやはり時間と共に出来てしまった古い変色は洗い張りをしただけでは落ちません。

今回は  『 他店で洗い張りしたけどシミが残っているから落としてほしい 』

とのご依頼で 洗い張り済みの状態でお預かりしました。


写真は掛襟部分です。 うっすらですが黄ばみが残ってますね。

洗い張りしてある、とお聞きしていても  念の為、こちらでも部分的に下洗いの下処理をします。

そして漂白して元の地色に戻します。


仕上りです。

洗い張りや丸洗いでシミもキレイになると思っている方がよくいらっしゃいますが実際はそうではありません。

洗い張りや丸洗いで残るシミや変色をいかに目立たなく仕上げるか、そこに技術力の差が出て来ます。

そこにでは誰にも負けない様に1点1点真摯に向き合っている自信があります! 日々精進です!

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愛知県名古屋市 【全国対応】 の着物染み抜き専門店、おおつき工芸です。

最初から最後まで 染色補正士の職人がお着物の状態に合わせた丁寧な修復をさせて頂きます。

他店で 「直らない」 と言われたもの、古いしみや変色も諦めずにお気軽にご相談ください。

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2016-08-27

夏の思い出

夏休みは毎年恒例、福井の海で過ごしました。


シュノーケルでどれだけでも海にいる2人。

浅そうに見えても、ここも水深5m以上あります。


私もシュノーケリングを楽しんでたんですが突然の吐き気で起き上がれなくなりテントの人になりました。

波酔いです。 ツライ・・・   来年は酔い止めの薬を飲んでリベンジしなくては!


ヒトデもイソギンチャクもカニも躊躇なく触ります 。  私は触れません(笑)


カシパン。テラコッタに落書きした様な生き物。ウニの仲間。不思議☆

​​​

海大好きな職人夫と、疲れ知らずの娘。 せっかく行ったのに一緒に遊べなくてごめんなさい。

​​​​​夏の思い出なのにブログに載せるにはだいぶズレてしまいました。

理由は コチラ⬇︎   夏の後半はひどい胃腸炎で点滴通いの日々でした。

私の夏の思い出はコチラの方が強烈ですが やっと体調も復活!

朝晩は少しずつ涼しくなってきました。  お仕事も頑張ります。

2016-08-19

留袖の衿の変色

留袖のご着用後のお手入れでお預かりしました。

 

掛襟の部分です。

掛襟は肌と直接触れる場所なのでどうしても汚れが付きます。

しっかりと洗っていきます。

 
 画像の明るさが変わってしまってますが、洗っても黄色く残ってしまってます。

肌と触れるという事はそれだけ皮脂や汗など汚れが付きやすいと言う事です。

油性と水性でしっかり不純物を取り除く下処理が重要です。

最後に黒色を入れて仕上りです。

色を入れる前の下処理を怠ると、色を入れてもまた変色してきてしまいます。

生地に不純物が残っているためです。

下処理をしっかりしているかどうかは残念ながらお客様にはわかりません。

目に見える以外のところでも一切手を抜かず信頼していただける仕事を心がけております。

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