着物の染み抜きおおつき工芸

おおつき日記

2016-04-03

胡粉(ごふん) の花の黄変

胡粉(ごふん) は柄の中の花びらなどをより白くするために欠かせません。

ですが胡粉はその成分上、この様な黄変になり易いです。

[  ※  胡粉は 貝殻などタンパク質を含む材料でできています  ]
  
地色の黄変、柄の黄変、胡粉の黄変、とにかくまずは洗う事!

全てはこの作業がら始めます。

その後、薬品を使用して漂白していきます。
  
仕上がりです。 漂白で綺麗に落ちてくれました。

胡粉の黄変は漂白で落ちなくてもその上から新たに胡粉を塗れば隠す事が出来ます。

一見直りにくそうに見えても何とか出来るのでお悩みの方は是非ご相談下さいませ!
 

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2016-03-26

クリーニングでは落ちない衿汚れの変色  

「 他店で丸洗いをしたけど衿汚れが落ちていない 」 という事でお預かりしたお着物です。

完全に黄変してますので洗うだけの丸洗いでは落ちません。

染色補正が必要ですね。
  

他店で丸洗いしてあるとはいえ、どの様な洗い方をしているのか分かりません。

まだ不純物が残っている事も考えられますのでしっかり洗い直します。

この1枚目が洗い上げた状態です。

しっかり不純物を取り除いた後、部分的に漂白していきます。
  
漂白を施した状態でです。

まだ薄っすらと黄味が残ってますが

漂白をし過ぎると生地にダメージを与えてしまうので後は色で目立たなくしていきます。

黄味を抑えつつ元の地色に近付く、そんな色を調合し入れていきます。  

仕上がりです。着用するには問題ないくらいにはなったのではないでしょうか?

丸洗いだけでは汗などの変色に繋がる不純物は取り除けません。

汚れの状態をしっかり見極め、そして適切な処理をする!

お客様の大切なお着物1点1点 丁寧にみさせていただきます。

他店に出されたけど落ちてない、直らなかったもの諦めずにご相談くださいね。

 

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2016-03-20

カビ!!!  

  

かなり酷くカビが出てしまってますね。

とにかくまずは洗う!ひたすら洗います! 
 

今回は洗うだけでキレイになってくれました。

カビが落ちてもその下が脱色してしまっている事もよくあります。

その場合は一カ所づつ色を入れていかないといけないため

かなりの時間とコストを要してしまいます。

そんな厄介なカビですが陰干しをすれば発生を防ぐ事が出来ます。

定期的な陰干しは正直面倒、という声を耳にします。

ですが陰干しは誰にでも出来るセルフメンテナンスです!

やるのとやらないとでは雲泥の差が出ます。

大切なお着物に呼吸をさせてあげて下さい!!
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